この絵本では、引きこもりの心理や原因を通して、生と死の問題を考えます。絵本「人命は何よりも大切だから」は生と死の絵本集の1作品です。
「引きこもり」となっている多くの子供たちがいます。
中には、10年を越える長期間、引きこもるという事例も珍しくはありません。
こうした引きこもりの心理、原因とは何なのでしょう?
もちろん、個々のケースで引きこもりの心理と原因は様々に異なります。しかし、何かそこに共通する心理、原因は無いのでしょうか?
さて一方で、人命は尊いものです。人命の尊さは、どれほど強調しても足りるものでは無いでしょう。 特に戦後日本では、先の大戦で多くの貴重な人命が失われた反省もあり、人命の尊さは様々な機会に繰り返し強調されています。
引きこもりと人命。一見、何の関連も無いように見えますが、人間心理を考察すると、 そこにはもしかすると、大きな関連性が存在するかも知れません。 ・・・そう、もしかすると命を貴び過ぎることは、死へとつながるのかも知れません。 もしそうだとするなら、人間とはなんて悲しく逆説的な存在でしょう。
大きく考えれば、これもまた善悪の錯覚(善悪中毒)の1つかも知れません。 たとえば「人命を尊ぶことは善。尊ばないことは悪」、そんな二元論的発想、つまりは心の癖は無いでしょうか?
どれほど動機が純粋なものであっても、それがどれほど美しい愛によるものであったとしても、 錯覚の陥穽に落ち込み、あるがままの現実を認識できなければ、望む結果を得ることは難しいのです。
人命と引きこもり、そして錯覚(この絵本のストーリーの中に、どんな錯覚が潜んでいるのか)について、思いを巡らせていただければ幸いです。
⇒絵本「人命は何よりも大切だから」のPDFファイルは、こちらです。
⇒絵本「負けるものか」では別角度から、引きこもりの原因、心理にアプローチしています
人命は何よりも 大切だから |
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| 東郷 潤 |
| 〔ふりがな〕 じんめいは なによりも たいせつ だから とうごう じゅん |