慈善活動と戦争について

 上図をじっくりと眺めていただきたい。

 戦うことと、慈善活動をすることに、何の矛盾も無いことがお分かりだろうか? 
 貧しい人に寄付をし、慈善活動のボランティアを一生懸命しながら、爆弾を落とす国が存在するとしても、そこには何ひとつ矛盾は無い。

 もしこれを善悪で理解すれば、以下の通り両極端の評価となって、訳が分からなくなってしまう。

  • ●慈善活動をする=善(なる理想の国)
  • ●爆弾を落とす=悪(の帝国)

 つまり、善悪は理解を妨げる「目隠し」となる。

 ちなみに、ギャラップ社の世論調査を見ると、米国人の実に9割近くもの人が、過去1年間で慈善目的の寄付を行っている(だから米国が善なる理想の国/悪の帝国だというのではない。念のため)。
 以下、ご参考まで。

過去12ヶ月の慈善活動 2005年12月5日−8日
宗教的なもの、または宗教と無関係な金銭的な寄付 87%
宗教的なものへの金銭的な寄付 64%
宗教とは無関係なものへの金銭的な寄付 76%
宗教的なもの、または宗教と無関係な、労力(time)の提供 62%
宗教的なものものへの労力(time)の提供 43%
宗教とは無関係なものへの労力の提供 47%
(筆者訳)
P.19

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