解説 「愛と敵」:絵本の心理学―傷つけ、虐待する愛

愛は、とても大切です。
でも…、その大切な愛を多くの人々が誤解しています。
そして時に、愛への誤解は人を傷つけます。誤解が深刻化すれば虐待の原因、さらには戦争の原因へすら、つながるのです。

もし愛への誤解を放置し、愛の大切さばかりを強調すれば、―とても悲しい事ですが、当事者にとって愛はより危険なものとなってしまいます。

危険な愛が人を傷つける場合を例示してみましょう。

さらに想像をたくましくすれば、少数民族や弱小国への差別、文化・価値観の押し付け、侵略。戦争。 ―そんな人類ベースの悲劇にすら、愛への誤解が(善悪の錯覚とも有機的に絡み合って)深く関わっていると、僕は考えています。

言うまでも無いことですが、誤解に基づく悲劇は、誤解を解く事で解決し、また防止することが出来ます。 愛への誤解を原因とする様々な虐待も、その誤解を解く事で、抜本的な解決を図ることが出来るでしょう。 そして、誤解を解く為には、誰をも憎む必要はなく、むろん、武力も権力も必要では有りません。 気づきを社会へ、そして世界へ広げれば、それだけで十分なのです。

この絵本「愛と敵」は、そんな愛への誤解の一つを解くために執筆しました。

なお、この絵本で描いた愛の歪みの心理は、 絵本「愛と嘘」で描いた愛の歪みの心理とも、密接に関係しています。併せてお読みいただければと思います。



(筆者注)汝の敵を愛せ

この絵本は、キリスト教(聖書)の「汝の敵を愛せ」という教えに関して描いたものでは有りません。





   「愛と敵」の絵本のPDFファイルです。(約0.45mb)

   'Love and Enemies' - To love is to abuse?




愛(あい)と敵(てき)
誤解された愛、人を傷つける愛がテーマです。
とうごう じゅん
1/15