解説「罰とイジメと自殺のロンド」;絵本で描く苛めと自殺問題

苛めと自殺は、大きな社会問題となっています。
あろうことか、インターネット上に自殺サイトが乱立するほど、「流行って」しまっているのです。

もし、愛するわが子に自殺されたら、残された遺族はどれほど傷つき、苦しむことでしょう。
もし、大切な教え子に自殺されたら、学校にとっても、大変なダメージとなります。
担任の先生も、自分が受け持つ子どもに自殺をされては、精神的にも社会的にも実に辛い思いをすることとなるのです。

多くの人々がイジメによる自殺を無くすために様々な努力を傾注していますが、それでも、苛めと自殺の悲劇はなくなりません。自殺サイトが出来るほどに、です。

なぜイジメや自殺はなくならないのでしょう?

自殺をイジメの結果、そしてイジメを人から人への攻撃であると考えるなら、そこにはむろん様々な原因が存在します。
その一つの原因を、筆者は善悪中毒だと考えています。 善悪の錯覚はそのままイジメの原因になるでしょう。 (善悪から生まれるイジメについては絵本「魔法のメガネ」をご参照いただければと存じます。)

さらに厳罰化をはじめとした「恐怖」の問題もあるでしょう。
悪を無くすためには罰っさなければいけない。もし罰しても悪がなくならないなら、より厳しい罰を与えなければならない。
…そんな、悪と罰の発想がどのように人の心に作用するのか。…この絵本では、そんな問題にも触れています。
厳罰という恐怖が、逆に深刻なイジメを生み、自殺まで引き起こしてしまう…、そんな恐ろしい可能性について、です。

さらにこの絵本では、考えられるもう1つの別の原因、「愛は命令で強制できる」という誤解/錯覚もテーマとしています。

愛は命令では強制できません。
もし命令できると錯覚するなら、そこにはほぼ必然的にひずみが生まれ、結果的にこの絵本で見るとおり、 自殺をはじめとした様々な悲劇が生まれてしまいます。 (愛が命令で生まれるという錯覚は、別のひずみ―嘘を付く原因―ともなるのですが、それを描いたのが、 愛と嘘という絵本です。 こちらも併せてご参照ください。)

この絵本は、是非、苛めや自殺の問題が深刻化しがちな、小学校高学年以上の子供たちや、先生・保護者の方々へ読んでいただきたいと希望しています。 ただ自殺をテーマとしてるので、(首吊り自殺の絵などもあり)小さなお子様にはちょっと刺激が強いかも知れません。 ご配慮をお願い致します。



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イジメ自殺のロンド
首吊り自殺用の縄
とうごう じゅん
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