スマホの方へ;PDFでご覧になれます。


[注]少し残酷なシーンがあります。
嫌な気持ちになる絵本
花を持つ子供の絵
東郷 潤

〔ふりがな〕
いやなきもちになる えほん      とうごう じゅん

1/8



〔解説〕絵本「嫌な気持ちになる絵本」

 この絵本に書いてあるテーマは錯覚ではありません。ごく自然で当たり前の感情です。
 思えば、これほど当たり前のテーマで絵本が描けてしまうのは少し不思議な気もします。 言葉を変えて言えば、これほど当たり前のことが多くの人たちに忘れ去られているのかもしれません。 善悪中毒(だけとは言いませんが)が重症化すれば、善悪/倫理ばかりが幅を利かせ、人々の自然な感情は打ち捨てられ取るに足りないものとされ、かえりみられなくなるでしょう。 たとえその感情がこれほどまでに当たり前のものであっても、です。

 ちなみにこの絵本のテーマは、 PTSD(心的外傷後ストレス障害/戦闘ストレス反応)と無関係ではないだろう、と個人的に考えています。
 現代世界の異常に進化した武器を使えば、人を傷つけることも殺すことも簡単です。 それこそ、絶対に安全な場所からボタン一つ押すだけで、何十万人を殺すことも出来るのです。
 ほんのちょっと気持ちをそらせば、ボタンを押すことぐらい勇気も何もいりません。 そしてその行為を「善」「正義」へと分類し、正当化することも、ごくごく簡単なことです。
 しかしながらその結果、自然に生まれる感情を永遠に麻痺させ・抑圧し続けるということは大変に難しいことなのです。 麻痺・抑圧を無理に続ければ、その人の心も人生も破壊することとなるでしょう。

★この絵本には少し残酷なシーンがあります。しかしながら、それはお子様にお勧めできないということではありません。 この絵本のテーマはごく当たり前のことではあるのですが忘れては困ること、とても重要なことなのです。




⇒絵本「嫌な気持ちになる絵本」のPDFファイルへ プリントアウト用です。授業などでご自由に。

A picture book that makes you feel unpleasant 英語版「嫌な気持ちになる絵本」