オムニバス絵本「愛を命令しないで」の1部、「子供を愛しなさい」の最初の頁です。 幼児虐待や児童虐待など子どもへの虐待の深層心理、原因を描くものです。 他の虐待(例、高齢者虐待、障害者への虐待、家庭内暴力など)にも共通しうる心理です。
「親たるもの、子供を愛さなければいけない」「子たるもの、親を愛さなければいけない」
こうした、愛に関する道徳は、巷にあふれているようです。
愛は確かに重要な感情です。この世に愛が無ければ、ずいぶんと味気ない世界になるでしょう。
しかしながら、「愛さなければいけない」という単純な命令で愛を人為的に作ることなど出来ません。
もし、命令や脅迫や善悪などの強制で愛を無理やりに作れるなどと誤解したなら、…そこには、恐ろしい悲劇が生まれてしまう危険があるのです。
児童虐待や高齢者虐待、夫が妻に対して暴力を振るう家庭内暴力など、もっとも身近な存在である家族同士で発生する虐待の背景には、
こうした愛への錯覚が存在しているではないかと筆者は考えています。
逆に言えば、「愛は強制して作れるものではない」という、ごく当たり前の気づきを広げていくことによって、 (罰に頼らなくても)多くの虐待を予防出来る可能性があるのかも知れません。
なお、罰に頼るのではなく、原因に働きかけることで犯罪を予防するというテーマでは、
「ある星の飲酒運転」、
「愛する人が殺されたら」 という絵本を発表しています。
また、悪を罰するだけでは解決できない、というテーマで、
「失敗し続ける方法」という絵本を発表していますので、
ご参照いただければと存じます。
なお本作品は、あまり小さなお子様向きのテーマではなく、振り仮名は振っていません。
子供を愛しなさい! |
| ―児童虐待の深層心理― |
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| 東郷 潤 |
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(筆者注) ●この「アイセ」と言っている存在の絵は、人々の心の中や社会で、 愛を命令している様々な存在(教師なり、親なり、深層心理の中で分裂した自我なり、良心/超自我なり、 なんらかの権威者なり)のシンボルとして表現したものです。本物(実在)の神様とは無関係です。 |
| ●この絵本は、キリスト教(聖書)の「汝の隣人を愛せ」「汝の敵を愛せ」といった教えに関して描いたものでは有りません。 |