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★この絵本は絵本集「民主主義」の1作品です。
銃口の前
絵本「銃口の前」表紙;銃を構えた人の絵(イラスト)
東郷 潤

〔ふりがな〕
じゅうこうの まえ     とうごう じゅん

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〔解説〕絵本「銃口の前」;民主主義の絵本集

 他国の軍隊に占領された国・地域のことを、普通、独立国とは言いません。当然、民主国家とも言いません。

 よしんばその国・地域に選挙制度があり議会があり法律があったたとしても、 そこで決めることが出来るのは「支配国が容認する範囲内」という限定的なものに過ぎません。 「支配国が容認する範囲内」で、民主的であり、国民主権であったとしても、 それは疑似的な/限定的な/形式的な/建前上の「民主主義」であり「国民主権」に過ぎず、その国・地域を民主国家とするのには無理があります。 誤解しないで頂きたいのですが、民主国家が善であり、それ以外は悪だと言っているのではありません。軍事占領を悪だと糾弾しているわけでもありません。 他国の軍隊に占領された国を民主国家だと認識したとすれば、それは錯覚ではないかと申し上げているだけです。

 さて筆者は、この絵本を書きながら、人間とはずいぶんと錯覚に頼って生きているものだなあ、と改めて実感していました。 現実を錯覚した状態で、いくら努力しても「その人が望む現実」を得ることはできません (参照;絵本「水と洗剤」絵本「見えない危険」)。錯覚は「嫌な現実を見ない」という一時的な癒しの効果を持つことはありますが、 その一方で本当に現実を変えたければ、まずは冷静に現実を直視することが必要なのです。

 この絵本はとても単純なストーリーですので、これ以上、長々と解説するまでも無いでしょう。 お楽しみいただければ幸いです。 

 *この絵本はフィクションです。



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At Gunpoint 英語版「銃口の前」