
人違い |
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東郷 潤 |
解説「人違い-無差別殺人の実行」
この絵本は、想像と現実をテーマとした連作絵本「想像という現実」の第二本目となります。
前作では、危ういところで想像と現実の違いに気づくというケースを描きましたが、この絵本では逆に「気づかない」ケースを描きます。
もし想像と現実の違いに気づかなかったら、どうなってしまうでしょう?
・・・無差別殺人が実行されてしまうかも知れません。その場合、無差別殺人の原因は、「想像と現実を取り間違えた」ことに有り、善悪とは全く無関係でです。
つまり、「悪い人」が「悪ゆえに」無差別殺人を犯したのではなく、「想像と現実を取り間違えた(=錯覚した)人」が、錯覚ゆえに無差別殺人を犯してしまったということです。
*あまり小さなお子様向きのテーマではなく、振り仮名はふっていません。