
改めて、罰って何? |
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東郷 潤 |
〔ふりがな〕 あらためて、ばつって なに? とうごう じゅん |
〔解説〕改めて、罰って何?
罰が何かというテーマについては、8年前に一度、絵本「「悪と罰」で描いています。
今回は同じテーマでより徹底して描いてみたものです。
この絵本を読まれた方の中には、ある意味、中途半端な思い/感想を抱かれる方もいらっしゃるかも知れません。
「おまえの言うことは分かる。でも、だからどうしろって言うんだ?」とです。
実はそれこそがこの絵本に込めた筆者の狙いです。
この言葉「どうしろって言うんだ?」をより主体的なものへと変えれば、「じゃ、何が出来るんだ?」となるでしょう。
「何が出来るのか」「そもそも、何か出来ることはあるのか」
この本来はとても自然に発生するであろう問題意識が、善悪の錯覚によっていわばブラックボックスと化して、人々の意識から抜け落ちてしまっている・・・、筆者はそんな気がしているのです。
なおちなみに、辞書によれば、「罰」は[罪や過ちに対するこらしめ。仕置き]となっています。
絵本「改めて、罰って何?」は「罰と恐怖の絵本集」の1作品です。