
お母様へ(もちろんお父様も) - お子様を心の病から守るために
子育て、ご苦労様です!
まずは次の絵本「子供を犯罪者に育てる方法」からお読みください。 この絵本は非行や少年犯罪の原因を描くものです。いうまでもなく、このタイトルは逆説的なものです。
いかがでしたか? 善悪がこのように働くのは、あたかもたった二分類なので、思考停止の原因となる危険があるからなんです(それが心の癖となると、善悪中毒になってしまいます)。 次の絵本「教育マシン」は、善悪が思考停止を生むことを強調して描いた絵本です。どうかこんなおバカな教育マシンに大切なお子様の教育を任せないで下さいね!
次は善悪中毒を心に刷り込む、そんな怖いプロセスを見てみましょう。 今現在、多くのお子様がこのプロセスの中にいて、条件反射ともいえるような心の癖を育てているのではないでしょうか。
パブロフの犬には同じストーリーのバカ編もあります。 子供に勉強を教えるのは結構なことですが、その過程でこんな余計な心の癖はつけさせないでくださいね。 こんな心の癖を育てたら、お子さんにとっても周りの方にとっても不幸なことではないでしょうか。
こんなことをお子様に言ったことはありませんか? 「そんな悪い子は、地獄に落ちちゃうわよ!」と。
多くの場合、それは無害でしょう。子供が怖がって、一時的には前よりも親の言うことを聞く、という効果もあるかもしれません。
けれど子供の感受性・想像力によっては、その一時の従順は、将来ずいぶんと高いものにつく危険があるのかもしれません。
叱る時はお子様を見て、お子様の気持ちを想像して叱ってください。これは罰と恐怖の絵本集の一作品です。
怒りには実は大切な役割があります。 「子供を怒らない」という親の方針が子供の自傷行為(ここでは喫煙、家出、薬物、自殺)の原因となることもあるのです。 これは怒りと憎しみの絵本集の一作品です。
お子様を育てるということは、命を守ることだけではありません。 子供の命は何にもまして大切ですが、それでもやはりバランスは存在します。何とのバランスでしょう? お子様の心、 経験、可能性、成長とのバランスです。 肉体の命だけに目をむけ、もしも他の要素を見失ったら、それはそれで、とても危険なこととなりえるのです。 次の絵本では引きこもりの心理を描きます。
もう一つ、子育てで大事なこと。どうか自然体でお子様と接して下さい。つまり無理に愛そうとしないでください。 次の絵本のテーマは児童虐待の心理です。虐待の原因は思いがけないところに潜んでいます。
同様に、お子様に対しても、お友達と仲良くすることを無理強いしないでください。 友情もまた強制からではなく、自然に生まれるものです。 次の絵本は、「仲良くしろ」という命令が、イジメ自殺の原因となる、ちょっと怖い心理を描くものです。
子育てというのは、悩みの連続かもしれません。大きな責任を負いながら、どうしたらいいのか、分からない。 ・・・でも実はそれが自然なのです。困るのは、悩むことがイヤで、単純な教えに頼ってお母様が思考停止をしてしまうこと。 あなたのお子様は、あなたのお子様なのですから、悩みながらでもあなたの心で育ててあげて欲しいのです。 ・・・そして判断にお悩みになったときは、深呼吸をして、ご自身の心の出来るだけ深いところへ聞いてください。 きっと回答が与えられるはずです。
これでお母様へのクイックツアーは終わりです。 この平和の絵本集はまだまだたくさんあります。 もしもっと深く理解されたいと思われたなら、今度はお時間があるときに、じっくりと他の絵本もお読みになってくださいね。
ありがとうございました。
